第1回 「LET IT BE」THE BEATLES / 1970年
レット・イット・ビー / ザ・ビートルズ
解散後に発表されたビートルズ最後のアルバム。”Let it be...(なすがままに)”まるで自らの終焉を肯定するかのようなメッセージである...。
アルバム[LET IT BE]にはこういった寂しげな形容がついてまわるが、実のところ非常に野心的な意欲作。 当初の計画では、もう5年もライブコンサートから離れていた彼らが新曲だけでコンサートを開催、その模様をテープとフィルムに収めてアルバムと映画を同時発表する!という究極のメディアミックス作品、その名も”GET BACK(原点回帰)”!!
残念ながらこの”GET BACK SESSION”は完成することなく空中分解してしまうが、改めて考えればそれもしかたのないこと。なにしろ当時の彼らは30歳前後の最も血気盛んな年代、衝突は避けられなかったのである。
後にレコード会社主動でまとめられたアルバム[LET IT BE]、その素顔は若くして大成功を収めたビートルズの最大の若気の至り、なのかもしれない。
<追記>
[LET IT BE]は2003年に[LET IT BE... NAKED]としてリマスタリングされている。
オリジナル版よりもライブセッション的な力強いサウンドが楽しめる。オリジナル版とリマスタリング版を丁寧に聞き比べると彼らのエネルギッシュな葛藤の様子が覗える。一聴の価値あり。

